東日本糖尿病研究会
糖尿病は2019年時点で世界の成人人口のおよそ9.3%となる4億6,300万人が抱える病気です。我が国日本においても、2016年に実施された調査によると、「糖尿病が強く疑われる人」、「糖尿病の可能性を否定できない人」を合わせた約2,000万人の糖尿病患者および予備群がいると推定されています。糖尿病は、血管や神経を傷つけ様々な合併症を引き起こします。「三大合併症」と言われる糖尿病性腎症、網膜症、末梢神経障害をはじめ、動脈硬化性疾患である狭心症や心筋梗塞、脳梗塞や脳出血、また最近では認知症の発症や癌の増加にも関わっている事がわかりました。
これから皆さんが専門性を持って様々な疾患に携わっていく中でも、至る所で糖尿病が関連してきます。糖尿病の知識を備える事は、いわば基礎を固める事にもなります。徳洲会グループでは「糖尿病研究会」と題し、定期的にグループ内の薬剤師が一同に集まり研究発表や情報交換を行っています。学会発表に向けた経験を積む場であり、また日頃「他の施設ではどのように取り組んでいるだろうか」といった疑問を解決出来る場でもあります。グループのスケールメリットを活かし、共に治療に向き合う同志を増やして頂きたいと願います。